犬の腎不全で食欲がない場合の栄養摂取にはアミノ酸サプリメント

犬の腎不全は、何らかの原因により腎臓の機能が障害をうけてしまい、腎臓の70％以上が不機能になります。
そして、血圧検査上で血中窒素が上昇し、腎臓が血液から老廃物を取り除くことができなくなっているため、血液中の毒素が徐々に蓄積される状態になってしまいます。

腎不全は突然起こる「急性腎不全」と徐々に悪くなる」「慢性腎不全」の二つがあります。
特徴的な症状は、口臭から始まり食欲不振や嘔吐、脱水などが見られ、赤血球が生産されなくなるので貧血などを起こします。

病気の段階によって治療方法は変わりますが、輸血療法やタンパク質のコントロール（低タンパク）などの食事療法が治療の中心になります。

食事を低タンパクにする理由は、なるべく腎臓に負担をかけないようにする為です。
元々タンパク質は摂取した際に「老廃物」が出てしまい、それは腎臓を通って体外に出す必要があります。
よってタンパク質自体を抑えれば腎臓に多くの負担をかけずに済みます。

しかし低タンパク食品では十分な栄養を得ることができないので、高品質なタンパク源の食事やL型アミノ酸サプリメントの使用で腎臓の機能をこれ以上悪化させないようにすることが大切になります。

なぜ低タンパクを補う方法の１つにアミノ酸サプリメントの使用があるかというと、元々タンパク質を作っている最小の成分がアミノ酸であるからです。

肝臓に負担がかかるタンパク質を減らしたのにアミノ酸でタンパク質を増やすの？と思われるかも知れませんが、 タンパク質であってもアミノ酸価が高いものは老廃物が出にくいので、アミノ酸のサプリメントを摂取することが有効かと思われます。
さらに犬が体内で作れない「L型」を選んであげることがオススメです。

次の項目で食事療法の必要性について考えていきましょう。

腎不全になってしまった時は

腎臓に負担をかけない食事療法

愛犬が腎不全になってしまった時に、どのような食事が良いのかを悩む飼い主さんは多いと思います。

上にも書いてある通り、血液中の毒素などを取り除けないという事が愛犬がつらそうな症状の原因になるので、何とかして腎臓に負担をかけない食事を探し出すことが大切です。

犬の腎臓というのは、常に休むことなく働いているので、食事で腎臓に負担のかからないものを食べさせるという事を進める獣医さんも少なくありません。

実際に腎不全になってしまうと、食事療法だけでは犬が痩せてしまう事も少なくなく、お薬も体に蓄積してしまう心配もあります。

何とか栄養を与えたいと考える飼い主さんも多い事でしょう。

動きたがらない、食欲がなくなるといった症状の時には、獣医さんの処方するお薬と合わせて、サプリメント療法を取り入れてみてはいかがでしょうか？
腎臓に負担のかからない食事というのは、消化に時間のかからないものや脂肪成分の少ないものになります。

獣医さんと相談する事は前提になりますが、L型のアミノ酸は内臓の働きを休めながら犬が必要とする栄養素を吸収しやすいのでオススメです。