猫の健康状態には、腸内環境が大きく関係しています

動物のお腹の調子と健康状態には、とても大きな関係があります。

愛猫が一見元気そうに見えても、嘔吐や下痢をしている場合には、身体に何らかの異常が起こっている事を表しています。

これは全ての動物の言える事であり、猫だけではなく、人間や犬にとっても例外はありません。


飼い主さんは、愛猫や愛犬が元気そうに見えるからと油断をせず、消化不良を起こしている際には、適切なケアを行っていくよう心掛ける事が大切です。

動物の腸内環境と健康の密接な関係

動物のお腹の状態が健康状態に関係している理由は、腸のはたらきにあります。

腸とは動物の健康維持にとって欠かす事の出来ない器官であり、免疫細胞の約70％が腸に存在しています。


動物は加齢による老化現象からホルモンバランスの乱れや筋肉の低下、代謝の衰えと様々な不調が起こり、それにより消化機能も低下しやすくなってしまいます。

消化機能が低下すると食事による栄養が十分に分解・吸収されなくなってしまうため、身体に栄養が行き渡らなくなり、更に身体中が衰えてしまいます。


そのため、腸の機能が万全に働いている事が、健康な身体の維持にとっての大前提となります。

健康維持に必要不可欠となる腸の精密なはたらき

腸の働きは多岐にわたり、いずれも健康な身体の維持に欠かす事が出来ません。

腸の主なはたらきは、食事によって食べた食べ物から栄養素を吸収し、同時に免疫細胞が腸内に入ってきたものが有害か無害かを判別し、無害なものは受け入れ、有害なものは攻撃する「腸管免疫」という機能により、口から侵入する細菌やウィルスを防ぎ、便などの排出物として体外に出す働きをしています。


そして、腸はこれらをパターンとして記憶する仕組みも備わっています。

このように精密な判断を腸自らが考えて行う事から、腸は「第二の脳」と呼ばてれいます。



腸のはたらき


腸は動物の健康にとって必要な役割を多く担っているため、腸の状態を整えていく事は、健康維持に直接繋がっています。 ・消化

食べ終わった食物は、胃での消化よりも腸での消化の方が比重が大きく、腸内細菌は、消化を改善したり、消化管から分泌される酵素では消化できないものを分解することが可能です。


・吸収

動物が生きていく上で最も必要な栄養素は腸で吸収されます。


・合成

腸内細菌の働きにより、ビタミンB、葉酸、パントテン酸、ビオケンなどを合成します。


・代謝

身体の状態に合ったように栄養を吸収する働きがあります。


・解毒

腸の中に入った毒を無毒化します。この解毒作用の低下が、肝臓・心臓・呼吸器系・皮膚・鼻に障害を与える原因になります。


・造血

腸から吸収されたタンパク質によって、血液が作られます。


・排泄

不要な老廃物と毒素を、便として体外に排泄するのも、腸の役割です。


・免疫

腸内に棲みつく乳酸菌の分泌物（ペプチドグリカン）が、腸から吸収され、免疫力を高める活性物質となります。

この免疫力が弱まると、ガンやリウマチ、アトピーを引き起こす原因となってしまいます。

免疫力と大きく関わる腸内細菌とは

腸内細菌とは、腸内に住む色々な細菌類のことで、主に善玉菌・悪玉菌・日和見菌の3種がいます。

この三種類の菌のバランスが、免疫力に大きく関わっています。


ビフィズス菌や乳酸菌などの善玉菌は、身体に良い作用をする細菌の事を指します。

悪玉菌は増えると身体に不具合が出てしまいます。
日和見菌は直接は身体に作用することはないですが、善玉菌・悪玉菌の様子を見ながら、優勢な方に味方をする菌のことです｡


では、増える事で不調を招く悪玉菌は不要なのかと言えば、実はそうではありません。

悪玉菌は腸内に入ってきた食べ物を食べ、分解されたものは善玉菌の栄養になるので、必要な菌です｡


悪玉菌は、増えすぎると不具合が出るという意味で付けられた名前です。
悪玉菌が悪影響でしかない菌であれば、既に免疫機能が駆逐している事からも、それは明らかです。

免疫力の向上には腸内環境を整える事が必要です

動物の免疫力向上にとって重要となるのが、腸内環境の改善です。

そして、腸内環境の改善にとって必要なのが、基本的な食生活の見直しとなります。


整腸の鍵となるのが、食べ物の消化を補助する「酵素」と、腸内細菌のバランスを整える「プロバイオティクス」です。

この二つは、とても腸内環境改善にとって重要な要素となります。


酵素には食べ物の消化、分解や吸収を補助する役割のほか、自然治癒力の向上や新陳代謝を正常に保つという、生命活動において重要な働きをしています。

プロバイオティクスは、体内に善玉菌を届け、これを繁殖させ、腸内細菌のバランスを保つように作用しています。


しかし酵素とプロバイオティクスは、ドッグフードなどのドライフードや、ウェットフードなどで補う事が出来ません。

これらには熱に弱いという特徴があり、48度以上の加熱で死滅してしまうため、加熱処理が行われる加工食品では摂取する事が出来ません。


また、酵素には体内に入る前に胃酸によって溶かされてしまうという問題もあります。

これらの問題を避け効率よく酵素とプロバイオティクスを取り込むには、天然酵母を体内に届ける事が有効です。


酵素はタンパク質で出来た成分ですが、酵母は胃酸にも強い生物です。

そのため、酵母は胃酸を通り抜け、腸の中で機能してくれます。


動物の健康維持や免疫力の向上などには、日々の食事から酵母や乳酸菌といった上質な有用菌を体内に届け、腸内環境を改善していく事が大切です。



「健康は腸から」です。


人間も犬や猫も、最も望ましい事は、日々の食事に含まれた栄養素がスムーズに吸収される事なため、嘔吐や便の状態などにも気を払い、腸内環境の異変を早い段階で察知する事が重要となります。

適切な生活習慣の改善と、サプリメントを利用し身体に有用菌と酵素を常駐させる事で、栄養の吸収率の良い健康な身体の基盤づくりを準備しておく事が、健康な身体を作る上でとても大切です。

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