アジリティ―犬のケガ予防にはコンドロイチンサプリメント

アジリティーとは？

アジリティ－とは、和訳で「機敏さ」「敏捷（びんしょう）さ」とあるように、
人間が犬に指示を出しながら、コース上の障害物をいかに早く正確にクリアしていくかという競技です。

コースに設置されたハードル、トンネル、シーソーなどの障害物を順番に通過し、ゴールを目指します。

ジャパンケネルクラブという日本の畜犬団体では、
1994年から本格的にアジリティーの競技会が開催されるようになりました。

毎年6月に開催される本部競技大会を始めとして、全国で年間約３０回の競技会が開催されています。

アジリティーを行う上で注意すべき「膝蓋骨脱臼」

アジリティーは障害物をクリアする際、
飛び降りたり急転回などの動作を行う競技です。

このような足の骨に負担がかかる動作が、膝蓋骨脱臼などのケガを発症、悪化してしまうおそれがあります。

アジリティーに興味のある飼い主さんは、万が一の為にこの疾患を頭に入れておきましょう。

膝蓋骨脱臼とは、いわゆる「お皿の骨」が大腿骨の溝から外れて脱臼してしまう疾患です。
犬では比較的多い整形外科疾患の一つです。

生まれつき脱臼傾向を示す先天性膝蓋骨脱臼と、
ケガによって生じる外傷性膝蓋骨脱臼に分類されます。

犬では圧倒的に先天性膝蓋骨脱臼が多い傾向があります。

先天性膝蓋骨脱臼の症例では、既に胎仔のときから膝蓋骨が脱臼してしまっていることがあります。
原因は不明ですが、遺伝の関与が推測されています。

外傷性膝蓋骨脱臼の原因は、交通事故や運動時の捻りなどが考えられます。
後足の骨折や膝関節内の前十字靭帯損傷時に膝蓋骨が脱臼してしまうこともあります。

膝蓋骨脱臼の症状

軽度の歩行異常から、重度の跛行（はこう 足をひきずる）まで、症状は様々です。

後足を拭いたり屈伸したときに、「パキッ」とした感覚が手に触れることで、
飼い主さんが本疾患に気付くこともあります。

膝蓋骨の脱臼を自分自身で修復可能な犬では、後足を後ろに伸ばし修復する様が観察されます。

常に痛みのある症例では、病側の足への体重負重が弱くなったり、常に足をあげてしまう場合もあります。
脱臼が重度の症例では、足が曲がって伸びなくなり、常に腰を落とすようにして歩行します。

膝蓋骨脱臼の診断

本疾患は獣医師さんの触診により診断が可能です。

下腿骨を内旋または外旋させながら、膝関節を屈伸させて脱臼を誘発させたり、
触診での脱臼の有無や整復の可否により、膝蓋骨脱臼を１から４にグレード分類することができます。

グレード１は、触診時に脱臼し、外れても自然に元に戻る程度。

グレード２は、屈伸時に膝蓋骨が外れたり入ったりする場合を指し、時々跛行する程度。

グレード３や４の症例では、膝蓋骨が常に脱臼しており、完全に跛行する状態。

グレード４に至っては、骨の変形もみられます。

膝蓋骨脱臼のリスクがあるアジリティー犬にはコンドロイチンサプリメント

先天性膝蓋骨脱臼の犬は、アジリティーによる激しい運動により疾患が悪化する場合や、
アジリティーが原因で外傷性膝蓋骨脱臼が発症する可能性があります。

定期的に獣医師さんの検診を受けるとともに、
家庭ではコンドロイチンサプリメントを使用してはいかがでしょうか。

コンドロイチンという成分は軟骨の分解を抑制して、軟骨に水分を保つという働きがあります。
その働きにより軟骨の弾力性が守られ、関節のスムーズな動きをサポートするのです。

サプリメントにてコンドロイチンを摂取し、アジリティーによる脱臼に負けない骨づくりを目指しましょう。

家庭のいぬねこ医学で、もっと詳しく犬の病気を知ろう！

愛犬が病気になってしまった時、出来る事はすべてやってあげたいというのが飼い主さんの想いです。犬の病気と犬の身体の事を知って頂き、サプリメントで症状が快方に向かう事を願っております。
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動物病院やお客様からも沢山の症例報告もありますので、犬の病気を知って頂き、改善する為にはどんな栄養素が必要なのかをわかりやすく説明していきたいと思います。